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九州電力株式会社 大熊康彦さん


子どもの頃からの夢は研究者
11歳でアマチュア無線技士免許をとり、自分で無線機を作って遠くの人と話をして遊んでいました。私が小学生だった頃、家にパソコンがやってきてN88ベーシックのプログラミングにハマりました。研究者(博士)になるという夢を叶えるべく、迷わず理工系に進みました。



学びたい分野と立地で九工大を選択
博士課程は、知能関連を学べ、地元福岡の国立大である九工大に進学しました。入学と当時に、県立工業高校の非常勤講師と2つの企業の技術顧問をして、学費と研究費を捻出していました。



時代のニーズを先読みする「センス」
今でこそスマートグリッドという言葉が定着していますが、私が「電気自動車用普通充電コンセント『EVコンセント』」の研究に着手した2002年当時(博士1年)は「電気をうまく使おう」というような考え方はありませんでした。しかし私は、96%のエネルギーを輸入している日本には、賢くエネルギーを使う時代が必ずやってくると思っていました。そこから、「電気を上手に使う」という発想が生まれたのです。そして、九工大在学時代に個人で特許出願していた『電源タップ』が特許になり、製品化され、2011年「第40回日本産業技術大賞審査委員会特別賞」「第56回澁澤賞」を受賞しました。また、私が入社してすぐに開発した「触っても熱くない『IHアイロン』」や「IHクッキングヒーターで氷を作る技術『IHクーラー』」が注目を集め、入社2年目で社長賞をいただきました。



九電の総合研究所で研究員として、自動車の充電インフラを整備する研究や、節電コンセントなどの研究開発をしています。




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