九州工業大学の男女共同参画

男女共同参画推進室について

室長よりご挨拶


安河内室長

 平成28年4月に男女共同参画推進室が発足し、昨年度より、アンケート調査や講演会、セミナーの実施、在宅勤務制度導入など、活動を進めて参りました。この度、平成29年7月に文部科学省人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に選定していただいてからは、戸畑キャンパス本部棟3Fの男女共同参画推進室のオフィスに新たなスタッフ3名も揃い、推進室の体制も一気に整ったところです。
 すでに女性研究者支援のための新事業の展開も始めておりますし、また、学長のリーダーシップのもと、「ポジティブ・アクション」として女性限定公募も進めていただいており、現在、情報工学研究院と生命体工学研究科において、公募・選考が進んでおります。これをきっかけに、今後、女性教員が増え、また支援策により女性教員の研究力が向上することを期待しています。
推進室が、教職員の皆様の働きやすい環境づくり、女性研究者の研究力の向上、また、学生の皆さんの楽しいキャンパスライフを、側面から支えることができればと考えています。今後、そのためのコミュニケーションやネットワークづくりを推進していきたいと考えておりますので、皆様からのご意見もいただきながら、一緒に歩んでいくことができましたら、たいへん嬉しく思います。男女共同参画推進室を、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

副学長(男女共同参画・社会連携担当)・男女共同参画推進室長 安河内恵子

平成29年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業に採択されました

九州工業大学は、平成29年度の文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択されました。本補助事業での取組を通して、女性研究者の働きやすい環境整備と研究力の 向上、女性研究者比率の向上と上位職への登用、次世代育成について、今後もなお一層、熱意を持って、進めてまいります。

【事業期間】
平成29年度~平成34年度
(補助金交付期間 平成29年度~平成31年度)

シンボルマーク


学術の分野における活躍をイメージして「本」を土台とし、個性の異なる様々なメンバーが共存する様子に加えて、「Gender Equality」の文字を屋根に見立てて、大学の校舎を表現しています。色は大正13年より使用されている本学の校章に合わせることで、これまでの伝統を重んじつつも、新たな改革を進めていくことを表しています。

【Kyutech Project】の展開

 九州工業大学は、平成 29 年度の文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」への採択に伴い、学長直下に「男女共同参画推進会議」を設置するなど、実施組織の再編と実施体制の基盤強化を図りました。今後は、女性教員の数値目標に関する管理・施策展開は「男女共同参画推進会議」のもとで、また、その他の両立支援、研究環境整備、研究力強化、意識啓発、次世代育成、Networking に関する諸取組は男女共同参画推進室にて諸施策を実施・展開し、両者の有機的な連関のもとで、「Kyutech Project」として目標達成を目指します。

実施予定事業

「Kyutech Project」として、目標の達成に向けて、以下の施策に取り組んでいます。

【目標】女性研究者の増加、上位職への積極登用

I.研究力向上

(1) 両立支援
(2) 研究環境整備
(3) 研究力強化

II.意識啓発

(4) 意識啓発 

III.次世代育成と Networking

(5) 次世代育成
(6)Networking

IV.女性研究者の増加と上位職登用

(7) 女性研究者の増加と上位職登用

I.研究力向上

アンケートやヒアリング調査によって女性研究者のニーズを的確に捉えるとともに、仕事とライフイベントの両立支援策を展開し、女性研究者の生活環境の向上を推進するとともに、(1) 両立支援、(2) 研究環境整備、(3) 研究力強化の施策を有機的に展開することで、女性研究者の研究力の向上を図ります。

(1)両立支援

ライフイベント中の女性研究者のニーズを的確に把握し、女性研究者へ包括的支援サービスを提供できるよう、one-stopサービスを目指す。

1.「包括的支援サービス」の提供

アンケートやヒアリング調査によって女性研究者のニーズを的確に捉えるとともに、両立支援策を展開し、女性研究者の生活環境の向上を進めます。

2.「働きやすい環境」の整備

両立支援策を展開することにより、ライフイベント中の女性研究者が働きやすい環境を整備する。
[在宅勤務制度、女性研究者支援事業(「保育シッター等保育利用助成事業」)、土日入試業務への対応(一部業務免除、臨時保育所の開設)、夏期学童保育の実施、保育・介護等支援ハンドブックの作成等]

(2) 研究環境整備

ライフイベント中の女性研究者への支援により、研究力の維持・向上を目指します。また、本学同窓生との研究ネットワークの構築等を検討し、女性研究者の研究力向上・活性化を目指します。

1.ライフイベント中の女性研究者の支援

女性研究者支援事業を今後も継続して展開し、ライフイベント中の女性研究者の研究環境を整備する。
(「支援研究員配置支援事業」「学術雑誌投稿論文の英文校閲費用助成事業」「女性研究者エンカレッジ支援事業」「研究中断復帰者助成事業」)

2.「明専女子キャリア・ネットワーク」、「明専女子キャリア・バンク」の構築

本学同窓会組織「明専女子会」と連携しながら、他機関に所属する同窓生との研究ネットワークの構築、研究支援バンク形成を検討し、本学女性研究者の研究力向上・活性化を目指す。

(3) 研究力強化

研究力強化策を実施することにより、研究リーダーの育成、また、科研費応募・採択の向上を推進します。

1.女性研究リーダー育成セミナーの開催

研究リーダー育成のためのセミナーを開催し、研究リーダーとして研究プロジェクトを統括・推進可能な人材の育成を進める。

2.科研費採択率の向上

科研費への応募を促進し、女性研究者の科研費採択率55%以上を目指す。また、上記の研究リーダー育成を行うことにより、より上位の科研費への応募・採択を推進する。

II.意識啓発

女性研究者の研究力向上を図るとともに、構成員の意識啓発活動を進めることにより、女性研究者の増加、上位職への登用を推進します。

(4) 意識啓発

執行部、教職員の意識啓発を進め、女性研究者の増加、上位職への登用を推進します。

1.トップセミナーの開催

執行部を対象としたトップセミナーを開催する。

2.教職員対象講演会の開催

教職員を対象として、男女共同参画推進講演会を開催し、意識啓発を進める。

III.次世代育成と Networking

次世代育成と、学内外での Networking を進め、女性研究者の増加のための循環モデル構築を目指します。女性研究者の増加や上位職登用の動きを学内にとどめることなく、広く学内外で新たなネットワークを創出し次世代育成を進めていくことによって、学外、次世代へも、その動きを広げていくことを目指します。

(5) 次世代育成

セミナー等を開催するとともに、「女子カフェ」、ランチ・ミーティング、ロールモデル集の作成を行い、次世代育成を推進します。

1.シンポジウム・セミナーの開催

シンポジウム・セミナーを開催し、学内外に本学の活動を広く知らせていくとともに、学内外のネットワーク構築
を進める。また、オープン・キャンパス時の「女子カフェ」開催に協力する。

2.女性教員・院生のランチ・ミーティング

女性教員・院生のランチ・ミーティングの開催や、院生コミュニティの形成を模索する。

3.ロールモデルの提示

ロールモデル集の作成、「明専女子塾」への協力等を行い、次世代育成を積極的に展開する。

4.ホームページの整備・活用

ホームページを活用して、学内外へ積極的に情報発信していく。

(6) Networking

学内、学外とのネットワークの構築を進め、学内外での女性研究者・院生との交流の活性化を進め、次世代育成を推進します。

1.「Ms.Kyutech-Network」の構築

本学の女性研究者、女子院生とのネットワークの構築を進め、交流の活性化を進める。

2.「明専女子キャリア・ネットワーク」、「明専女子キャリア・バンク」の構築((2)に上掲)

本学同窓会組織「明専女子会」と連携しながら、他機関に所属する同窓生との研究ネットワークの構築、研究支援バンク形成を検討し、本学女性研究者の研究力向上・活性化を目指す。

IV.女性研究者の増加と上位職登用

女性研究者の増加を図るため、組織再編を行うとともに、実効性のある増加・登用策を検討・実施します。

(7) 女性研究者の増加と上位職登用

女性研究者の増加・登用について、現状を把握・評価し、施策を実行するための会議として「男女共同参画推進会議」を新たに設置し、学長のリーダーシップのもと、実効性のある方策を展開します。

1.「男女共同参画推進会議」の設置

学長をトップとする「男女共同参画推進会議」を設置し、女性研究者の現状について把握・評価し、有効な施策を展開していく。

2.女性研究者増加策

学長のリーダーシップのもと、女性限定公募等のポジティブ・アクションを積極的に推進することにより、工学系女性研究者の増加を着実に進めていく。

3.上位職への積極登用

「男女共同参画推進会議」にて現状を把握し、女性研究者の上位職への登用を積極的に推進する。


Kyutech-Project<明日につなげる女性研究者支援>