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実験動物慰霊式

慰霊のことば

九州工業大学実験動物慰霊式にあたり、若松地区の利用者を代表してここに謹んで慰霊の言葉を述べさせて頂きます。

平成28年度、若松地区において研究・教育の目的で実験に供された動物は、ラット44匹、マウス318匹、魚類73匹であり、合計435匹を数えました。これらの多くの尊い命の犠牲により貴重な研究成果が得られ、学術論文や学会で多くの発表がなされました。またこれらの尊い命は、修士・博士課程の大学院生の実験に供され、生命体工学研究科の教育においても多大な貢献をもたらしました。

生命科学の目覚ましい進歩は、数多くの実験動物の犠牲の上に成し遂げられたものであります。従いまして、私たちは犠牲になった実験動物のかけがえのない生命に対する哀悼を、決して忘れることがあってはなりません。私たちは犠牲になった実験動物たちの命に報いるためにも、今後も動物実験規則ならびに動物実験に関する3Rの原則(代替法の利用、使用数の削減、および苦痛の軽減)に基づいた、適正な動物の飼養、保管、実験の実施に努めて参ります。また実験動物の尊い犠牲の上に得られた貴重な情報を、社会に貢献できる成果として発表し、還元することに務めて参ります。実験動物のより少ない犠牲で優れた研究成果を社会に発信していくことこそが犠牲になった動物たちにとって最大の供養になるものと信じます。

最後に、研究・教育のために犠牲になられた多くの実験動物に対し、ここに謹んで感謝と敬意を表し、私たちの健康や福祉が動物たちの命のうえに成り立っている事実を再認識して研究・教育に従事していくことを誓い、慰霊のことばと致します。

平成29年9月25日
生命体工学研究科・動物実験委員会・委員長
夏目 季代久


平成29年度九州工業大学実験動物慰霊式を遂行するにあたり、飯塚地区動物実験者を代表して、謹んで慰霊の言葉を述べさせて頂きます。

平成28年度飯塚地区において、教育および研究の目的で実験に供された動物種および数は、ラット65匹、マウス81匹、アマガエル12匹、ウシガエル24匹、ニワトリ1羽、合計5種183匹でした。これらの尊い命の犠牲は、卒業研究ならびに博士前期課程・後期課程の大学院生の研究に供されるだけでなく、本学の学生教育にも多大な貢献をもたらしました。またこれら実験動物の犠牲数は、動物実験委員会による厳正な実験計画書の審査により削減され、さらに個々の動物実験責任者による適正な実験の実施により、年々減らす事が出来ています。

現在は1つの細胞からさまざまな組織を作り上げることが可能になりました。また多くの生物種で、生物の設計図であるゲノムも明らかになっています。しかしその作り上げた組織と明らかになった設計図があれば、新しい生体を作り上げることが出来るでしょうか。まだ出来ません。これは細胞同士、組織同士での情報のやり取り、システムとしての相互関係が理解できていないためです。この相互作用は生きた生体でなければ再現が出来ません。つまり動物実験から得られる研究成果は、生体を解き明かす上で無くてはならないものです。しかし、動物実験の正当性とはなりません。動物実験に携わる我々は、動物実験の正当性検証責任、犠牲となる動物数の削減の努力責任、ならびに動物実験の必要性の説明責任、など多くの責任を負う必要があります。これからもこれらの責任を果たしつつ、生命の基礎と応用を明らかにする研究を行なっていきたいと思います。

最後に飯塚地区において命を捧げ犠牲となられた多くの実験動物に対し、謹んで感謝と敬意の念を表し、その御霊が安らかな眠りにつく事をお祈りして、慰霊の言葉と致します。

平成29年9月25日
情報工学研究院 動物実験委員会
委員長 引間知広

慰霊式

学長挨拶
 

慰霊のことば
(生命体工学研究科)

慰霊のことば
(情報工学研究院)

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