学びを見わたそう
九工大では、建学の理念である「技術に堪能なる士君子」の養成のもと、数多くの日本の産業界を支える人材を輩出してきました。
グローバル化が加速する現代においても、活躍し続けるグローバル・エンジニアとしての士君子を養成できるよう、様々な教育を行っています。
高校の理工系選択から大学院修了までの、九工大の学びを通したエンジニア、研究者のキャリアパスを眺めてみましょう。
九工大の学びの特徴
[1] 九工大のインタラクティブな学びと世界水準の技術者教育の証
ー JABEEによる全学部全学科認定とGCE教育 ー
JABEE(日本技術者教育認定機構)は、大学などが行う技術者教育プログラムが世界水準を満たしていることを認定する機関です。本学がめざすGCE教育※とは目標を一つにしており、本学の教育が、工学専門と共に、専門的技術を支える多面的視野、倫理感、自主的、継続的な学習能力、デザイン力、協働力などを身につける教育プログラムであることを世界的に保障しています。
「技術士」は科学技術部門での最高の国家資格で、技術コンサルタントができることを国が保障します。JABEE認定を受けた本学を卒業した皆さんは、この技術士への道を歩み始めたことが保障され、修習技術士となり、申請により技術士補となります。技術士の1次試験も免除となります。
[2] くさび型教育
一般的な大学では1・2年次に教養科目だけをしっかりと学びますが、九工大はここに専門科目を組み入れることに。学年とともにその割合を増やし、徐々に専門への関心・意欲を高めながら、学習できるようなカリキュラムとなっています。専門科目群が1・2年次に食い込んでいる形から、これを「くさび型教育」と呼んでいます。
[3] 海外派遣プログラム
理工系技術者は海外を相手に仕事をします。したがって、英語力を含めたコミュニケーション能力は、かつては海外から学ぶために、現在では海外へ発信するためにも技術者にとって重要なキーワードです。九工大では学部1年から大学院に至るまで、各種の海外派遣プログラムがあります。
[4] 幅広い教養と視野を身につける
理工系の学部に進学したら、文科系科目は必要ないと考えていませんか。むしろ、科学技術を通して人類の未来に貢献する技術者こそ、世界各地域の文化への理解、地球環境への配慮など、グローバルな視野と幅広い教養、豊かな感性が必要なのです。
九工大では、社会学、経済学、法律学、文化人類学、心理学、言語学といった人文・社会科学の科目も豊富にそろっています。4年間で修得すべき人文・社会科学の単位数は、全体の20%程度を占めています。GE養成コースでは、さらに大学院まで体系的に学ぶことができます。
大学院進学のススメ
ー 高度な知識と実践的解決力を身につける ー
大学院では、講義がより専門的かつ実戦的になります。企業などと連携した実戦的な問題解決型の演習科目も用意されています。
研究室では、指導教員や研究室の先輩・後輩と議論して共に考えながら、研究を進めていきます。国内外での学会で研究を発表する機会もあります。
博士前期課程での2年間、博士後期課程での3年間にわたって研究に取り組むことで、高度な知識と実践的解決力を身につけていきます。
大学院への進学率
全国的に工学系学部の大学院進学率は高く、東京大、京都大、九州大、東京工業大などでは8割を超えています。本学でも、約6割の学部生が大学院へ進学します。
奨学金(大学院)
大学院博士前期課程では、日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金貸与終了者295名中、89名が全額・半額の返還免除を受けています(2016年度)。
また、授業料免除制度もあり、437名が全額・半額免除を受けています(2017年度)。
進路を見わたそう
九工大では「類別入試」を導入しています。また、九工大の特色を活かし強みを鮮明にした学科の構成と、
それらの学科の中でより専門性を高めたコース設定をしています。
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